ホーム > コラム > 出産 > 臨月はいつから?症状や赤ちゃんの様子、過ごし方を紹介

臨月はいつから?症状や赤ちゃんの様子、過ごし方を紹介

医療法人みらいグループ
臨月はいつから?症状や赤ちゃんの様子、過ごし方を紹介

出産がいよいよ近づいてくる臨月ですが、この時期は出産に向けて準備をはじめる時期になります。出産が近づいてくると、赤ちゃんに会える喜びと漠然とした不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、臨月の過ごし方とママと赤ちゃんの状態、注意点などをご紹介します。

臨月はいつから?

臨月は妊娠36週以降の出産予定日まで1ヶ月の時期をいいますが、医学用語ではありません。
医学用語でいう「正期産」は妊娠37週0日〜妊娠41週6日までを指します。
妊娠36週以降になると、出産が近づいているため、妊婦健診が1週間に1回となります。

臨月のママの体の状態は?

臨月のママの体の状態は?
臨月になると、ママの体の状態はどのように変化しているのでしょうか。

便秘になる

妊娠後期に入りどんどんお腹が大きくなると、子宮に圧迫され腸の動きが鈍くなることから、便秘になりやすいです。

また、妊娠中はホルモンの影響で腸の動きが鈍くなりやすいだけでなく、臨月になるとお腹が大きくなり、動きにくく運動量が減るため、さらに便秘になりやすい状態と言えます。
便秘予防のためにも軽い運動やストレッチを取り入れ、できるだけ体を動かすように心がけましょう。

そして、便秘改善には食事も大切なので、食物繊維の多い食事をとるように工夫してください。

他にも便秘改善には生活習慣の改善が必要です。朝起きたらコップ一杯の水を飲む、こまめに水分をとる、トイレの時間を決まった時間にとる、行きたいタイミングでトイレに行くようにすることも意識しましょう。

生活習慣や食生活を改善し、運動を取り入れても便秘が改善しない場合は、病院へ相談し、便秘薬の服用をはじめてもいいかもしれません。

恥骨痛・腰痛がある

臨月になると赤ちゃんがだんだんと出産に向けて骨盤の中に降りてくるようになります。その影響で恥骨痛が出てくることがあります。

また、ホルモンの影響で骨盤まわりの間隔がゆるくなること、大きくなったお腹を支えようと反り腰になることから、腰痛を訴える方が多いです。

腰痛を予防するためには、できるだけ姿勢を正して、腰を反らないように過ごしましょう。ストレッチや湯たんぽ、カイロで腰を温め、血行を促すこともおすすめです。
姿勢改善やストレッチなどで改善がみられない場合は、骨盤ベルトを使用してもいいでしょう。

骨盤ベルトは正しく使うと腰痛を和らげることができますが、間違って使うとお腹を圧迫してしまったり、腰痛が悪化してしまったりするので、注意が必要です。
骨盤ベルトを使用する場合は、医師や助産師に正しい使い方を相談しましょう。

自分で改善方法を試してもなかなか痛みが改善しない場合は、医師に相談してください。市販薬の湿布は妊娠中使えないものも多いので、自己判断で使用しないようにしましょう。

眠れない

妊娠後期になり、お腹が大きくなり寝苦しくなること、またトイレが近くなり何度も夜目が覚めてしまうことから、眠りが浅くなりやすいです。

特に臨月ごろになると、出産後の夜間授乳で3時間おきに起きる必要があるので、その準備のため生理的に眠りが浅くなりやすい傾向があります。
夜間に眠れない場合は無理に寝ず、日中眠気を感じたら体を休めて眠るようにするといいでしょう。

出産まではなるべく体力を温存し、体を休めることが大切ですよ。

トイレが近くなる

どんどん大きくなるお腹が膀胱を圧迫すること、臨月に入ると骨盤の中に赤ちゃんが赤ちゃんが降りてくることからさらに膀胱を圧迫されるため、頻尿になりやすいです。

また、大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで、膀胱にためられる尿も少なくなるため、さらに頻尿になります。

何度もトイレに行っているからとトイレを我慢すると膀胱炎になる可能性があるので、尿意を感じたら我慢せずにトイレに行きましょう。

トイレの回数が多くなるからと水分を控える方もいますが、水分不足は便秘やめまいの原因にもなるので、やめましょう。こまめに水分をとるようにしてください。

また、咳やくしゃみなどで尿もれもしやすいです。尿漏れパットを使用してこまめに交換するなど、下着を清潔に保つようにしましょう。

食欲が増す

赤ちゃんが出産に向けて骨盤の中へ降りてくることから、胃の圧迫感が減り、食欲が増すことがあります。

赤ちゃんの状態は?

臨月になると、赤ちゃんはどのような状態でしょうか。

体重はどれぐらい?

赤ちゃんの体重は妊娠36週でおおよそ2500g、妊娠40週で3000g程度になっています。

体の機能はどうなっている?

体の機能はほぼ完成しており、呼吸の機能や嚥下(えんげ)機能も生まれてから母乳を飲むための準備が整います。
体や顔の肉付きもよく、ふっくらしています。

姿勢はどうなっている?

出産に向けて赤ちゃんも準備をはじめるため、姿勢が変化します。

姿勢は手足を胸の前に引き寄せて、背中を丸めながら骨盤の中へと少しずつ降りていき、出産できるように準備を始めます。
頭が骨盤の中で固定されると、胎動がこれまでと違い、少なく感じることもあるようです。

しかし、胎動がなくなることはありませんので、胎動が普段より少ない場合は注意しましょう。
赤ちゃんの動きは個人差があり、頭が固定されていても手足を活発に動かし、よく動く赤ちゃんも多くいます。

臨月の過ごし方

臨月の過ごし方
ここからは、臨月の過ごし方についてご紹介します。

入院に備える

まず大切なことは、入院の準備を完成させることです。

出産はいつ起こるかわかりません。予定日よりもかなり早く出産になることもあります。いつでも入院できるように、荷物は準備しておきましょう。

また、荷物は自分で持っていけない場合もあるので、家族にも荷物がわかりやすいように共有しておくこともおすすめします。

適度に動く

どんどんお腹が大きくなってくると、なかなか動くことが億劫になってしまいますが、適度に運動することをおすすめします。
出産はフルマラソン並に体力が必要と言われているため、妊娠中から体力をつけておく必要があるのです。

医師から安静の指示が出ていない場合は、マタニティヨガやマタニティビクスは出産まで続けても問題ありません。
運動は気分転換にもなるので、できるだけ体を動かしましょう。

マタニティヨガなどのエクササイズは苦手という場合は、散歩でもいいので、毎日少しずつ体を動かしましょう。

お出かけは近所で

出産まで残りわずかとなると、動ける間に最後のお出かけを楽しみたいと考える方もいるでしょう。

体調に問題がなければ外出しても問題ありませんが、急に破水したり、陣痛がきたりすることもあるので、遠出や長時間の車移動などは避けてください。

また、外出先で病院へ受診が必要になることもあるので、外出時は必ず母子手帳と生理用ナプキンを持参しましょう。
病院への連絡が必要時すぐにできるように、病院の電話番号は登録しておくことをおすすめします。

産婦さんだけでなく、家族も連絡先を登録しておくと、自分で電話ができない状態でもすぐに連絡ができるので安心ですよ。

乳房・乳頭のケアを

出産後すぐに母乳育児が始まるため、妊娠中から乳房・乳頭のケアを行いましょう。

母乳育児のメリットは?

母乳は赤ちゃんにいいと聞いたことはあっても、実際にどのようなメリットがあるのかわからないという方もいるでしょう。

母乳育児のメリットは

  • ママの子宮復古が促される
  • 免疫物質が赤ちゃんに移行する
  • ミルクの費用がかからず経済的
  • 消化吸収がよく赤ちゃんの体の負担になりにくい

とたくさんあります。
妊娠中からケアをしておくことで、出産後スムーズに母乳育児をスタートできます。

乳頭・乳輪部のマッサージ方法

乳輪・乳頭のマッサージは乳頭をしっかりと突出させ、やわらかくして赤ちゃんが吸いやすくするために行います。

また、生まれてから赤ちゃんがおっぱいを吸うと、傷ができてしまうことがありますが、傷つかないように抵抗力をつけるために、マッサージをしましょう。

  1. 3〜5本の指を使い、乳輪部の外側(乳房と乳輪の境目)に指をあてグッと乳輪部を背中側へ向かって水平に押します。
  2. 押し付けたその位置で、乳輪部をつかみます。このとき、爪を立てないように、指の腹を使ってつかみましょう。
  3. 掴んだまま、乳輪部を乳頭に向かって引っ張り出します。
  4. 引っ張り出した乳頭を、指で左右に2〜3回ひねります。

妊娠中期からマッサージは始めて問題ないですが、乳頭マッサージをすることでお腹が張りやすくなることがあり、切迫早産の場合はマッサージをしないように指導される場合があります。

なかなかマッサージができていない場合は、臨月に入った妊娠36週以降積極的に行いましょう。
妊娠37週からは、1日に3〜4回行い、出産後に向けて準備をしてくださいね。

乳頭・乳輪部のケア方法

乳頭のケアは妊娠中から始めますが、はじめる前に助産師に相談しましょう。

赤ちゃんにとって理想の乳首は、約2〜3㎝伸び、マシュマロ程度柔らかいものです。
乳首が陥没している陥没乳頭や、乳頭の突出が少なく乳輪と乳頭がほぼ平面の扁平乳頭は、赤ちゃんが吸いづらいため、妊娠中から積極的にケアを行いましょう。

クリームや保湿剤を使用しながら、乳頭マッサージを自分でする方法と、乳頭吸引器を使用してケアする方法があります。医師からケアの許可が出ていれば、積極的に行うことをおすすめします。
乳頭の形が問題なくても、乳輪部と乳頭をやわらかくするために、マッサージはしましょう。

また、妊娠中から乳カス(乳垢)が出て乳頭の先に白いものがついている方が多いですが、乳カスがあると、乳口(乳汁の出口)に栓をしている状態です。

乳カスがある場合は、自宅にあるオイル(オリーブオイルやベビーオイル、馬油)を使用し、ケアをしましょう。

自宅にあるオイルをコットンにしみ込ませ、乳頭を覆うように当て、その上からラップで覆ってパックをします。オイルが少ないとあまり効果がないので、オイルはしっかりとつけましょう。

ラップで覆ったら、パックをした状態で15分程度おきます。ラップがあるため、下着をつけても汚れないですし、コットンがずれる心配もありません。

15分程度たったらコットンをはずし、お風呂でしっかりと洗い流します。長時間パックをすると、肌があれたり、かぶれてしまったりすることもあるので、つけすぎないように注意しましょう。

1日で乳カスがとれない場合は、数日繰り返すことできれいに取り除けます。乳カスは悪いものではないので、心配する必要はありませんが、ケアをすることで清潔に保てますよ。

旅行は控えましょう

最後に夫婦2人で旅行がしたいと考える方もいるかもしれませんが、臨月はいつ破水したり、陣痛がきたりするかわかりません。
旅行先で受診が必要になった場合、病院まで長時間かかると、ママも赤ちゃんも危険な状態になることがあります。

また、旅行先で病院を受診したいと思っても、かかりつけの病院以外で臨月の妊婦を受け入れてくれるところはほとんどありません。
日々体調が変わりやすいため、臨月に入ったら旅行は控えるようにしましょう。

臨月の注意点は?よくある疑問にお答えします

臨月の注意点は?よくある疑問にお答えします
臨月の過ごし方がわかったところで、ここからは臨月の注意点やよくある疑問について解説します。

家事はどの程度OK?

基本的には、体調が問題なければ無理のない範囲で、普段どおり家事を行なっても問題ありません。

ただ、立ちっぱなしでの作業や高いところでの作業、滑りやすい・転びやすい場所での家事は控えるもしくは注意しながらしてください。
階段の昇降や両手・両足をついた四つ這いの姿勢での床拭きは、自宅でできる簡単な運動にもなるので、取り入れてみてください。

食事はどの程度気をつけたらいい?

食事はこれまでと変わらず刺身や生肉などの生ものは避けましょう。

臨月は胃の圧迫感が減り、食事量が増えやすい時期ですが、食事量が増えると体重増加につながります。
急激な体重増加は血圧があがったり、難産につながったりとリスクがあるので、食べ過ぎに注意しましょう。

車の運転はしてもいい?

車の運転は臨月に入ったらやめましょう。

いつ陣痛や破水するかわからず危険なだけでなく、大きなお腹をシートベルトで圧迫してしまう可能性があります。
また、睡眠時間が短く眠りが浅くなることから、注意力が散漫になりやすく危険です。
移動が必要なときは公共交通機関もしくは、家族の運転で移動するようにしましょう。

美容院はいつまでOK?

美容院を何週までにという明確な決まりはありませんが、頭皮や肌が敏感になっているので、カラーやパーマは控えた方がいいでしょう。

また、大きなお腹で仰向けになると「仰臥位低血圧症候群」になりやすく、気分不良や冷や汗といった症状が出やすいです。
お店を予約するときに妊娠中であることを伝え、なるべく仰向けの時間が短くなるように美容師に相談してみましょう。

里帰りはいつまでにする?

基本的には里帰りを希望する場合、妊娠34週までに受診が必要になることが多いため、臨月の前には里帰りをしましょう。
病院によって里帰りをする週数は異なりますので、病院へ事前に確認しておくと安心です。

映画館はOK?

映画館も基本的には問題ありません。
体が冷えないようにすること、暗い中での移動で転倒しないように注意しましょう。
また、映画館にいく場合はなるべく自宅から近いところにしてくださいね。

乗り物は?

臨月でもバスや電車での移動は長距離でなければ問題ありません。
飛行機は航空会社により、医師の診断書が必要な場合があるので、事前に確認しましょう。

まとめ

臨月になると赤ちゃんの機能もほぼ完成していて、いつ出産になってもおかしくありません。いざとなった時に焦らずにすむように、出産の準備は早めに完成させましょう。
残りわずかな妊娠生活をできるだけ安全に過ごせるよう、日常生活での注意点も守って生活してください。
出産に向けて心と体の準備をしながら家族で赤ちゃんを迎える準備を整え、最後の1ヶ月をゆったりと楽しみながら過ごしてくださいね。

当院の産科について

コラム一覧に戻る
この記事の監修
エナみらいグループ理事長 石渡 瑞穂
石渡 瑞穂
エナみらいグループ理事長
あなたと家族の”みらい”に向けて、明るい笑顔と真心、そして安心の医療体制で、安らぎと感動を提供いたします。産科・婦人科にかかわる心配事は、程度にかかわらず何でも「札幌みらいクリニック」までご相談にいらしてください。