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緊急避妊薬(アフターピル)処方について

医療法人みらいグループ

緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊をしなかった、もしくは避妊はしたけれども失敗してしまった時に、今すぐの妊娠を希望していない場合の緊急措置として行う避妊方法です。

緊急避妊薬(アフターピル)とは

緊急避妊薬は、避妊をしなかった、もしくは避妊はしたけれども失敗してしまった時に、その性行為が行われた72時間以内に服用する黄体ホルモン剤のことです。
「アフターピル」「モーニングアフターピル」とも呼ばれ、推奨されている時間内にできるだけ早く服用することで、妊娠を阻止する効果が期待できるお薬です。
薬の種類によって妊娠阻止率は違っていますが、72時間(3日)以内の服用で約70%以上と言われています。

アフターピル服用対象者

  • 避妊をしない性交渉(膣外射精含む)
  • コンドームが破れた・外れた・漏れたなどのアクシデントが発生した
  • アクシデントは発生していないけれども不安な時
  • 性暴力被害にあってしまったという深刻な状況の時

上記のような状況で「今すぐの妊娠を希望していない場合」に使用する、緊急に行う避妊の最終手段です。当院では緊急避妊に対して「アフターピル」を用いています。

緊急避妊薬(アフターピル)とは

処方の流れ

STEP.1
受診のご予約

予約制であるため、お電話(011-885-1100)またはWebから予約をお願いいたします。土日祝も処方可能です。

STEP.2
ご来院・問診

受付までお越しください。問診票(最終月経や性行為のあった日時など)を記入していただきます。内診や採血・検査はありません。

STEP.3
アフターピルの説明

お薬の服用方法や注意点・副作用などをご説明いたします。

STEP.4
今後の避妊についての相談

今すぐの妊娠を希望しない場合には、低用量ピルの服用などをおすすめしております。

WEB予約はこちら

アフターピルの価格

当院では、約1万円前後で処方しております。

アフターピルの効果

アフターピルは、その女性の服用時期(排卵前なのか、後なのか)によって、「排卵を遅らせる」「受精卵が子宮に着床するのを阻害することによって、妊娠を防ぐ」と考えられています。

  • 効果1:排卵を遅らせる
    アフターピルを服用することで排卵が数日抑えられ、受精の機会をなくし妊娠を阻止します。
  • 効果2:受精卵が子宮に着床するのを防ぐ
    性行為後、仮に排卵し受精卵となってしまっても、子宮内膜の増殖を防ぎ、受精卵が着床するのを防ぎ、妊娠を阻止します。

アフターピルの妊娠阻止率

妊娠阻止率とは、排卵日付近の妊娠しやすい時期(一般的に「危険日」と言われる頃)の性交渉で、妊娠を防ぐ確率のことです。
アフターピルを服用したからといって100%妊娠を回避できるものではありませんが、最新の報告では、妊娠率0.7%、妊娠阻止率は90.1%と高い効果が認められています。
妊娠阻止率は、性交後の時間経過とともに低下します。アフターピルの服用は早ければ早いほど効果が高いので、「どうしよう…」と迷わず、まずはご相談にいらしてください。

あくまでも、この避妊法は「避妊しなかった!」「失敗した!」「やっぱり、不安…」といった予期せぬ性行為にのみ使用するもので、服用後の性行為に効果はありません。

アフターピルの副作用

ほとんどありませんが、稀に下記のような副作用があらわれる可能性があります。

吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、疲労、胸の痛み、生理不順、下腹部痛、不正出血

アフターピルの服用方法

妊娠の可能性のある性行為後、72時間以内にアフターピルを1錠服用します。

服用する時刻や時間帯は特に定められていませんが、アフターピルは服用が早ければ早いほど避妊効果はより高くなりますので、少なくとも性行為後24時間以内には服用することをおすすめいたします。

妊娠が回避できたかの判定方法

一般的には、生理予定日前後に通常通り出血があれば成功している可能性が高いです。また、アフターピル服用後10日前後に通常の生理よりも少量の出血(消退出血)が見られる方も成功している可能性が高いです。

ただし、アフターピルを服用すると、生理不順や不正出血がおきる場合がありますので、妊娠の初期症状なのか生理なのか区別ができない場合があります。基本的には、性交から3週間経過した時点で、市販のでも良いので妊娠検査薬で妊娠を確かめるようにしましょう。

生理が予定より1週間以上遅れたり、出血が通常より軽い場合は、ご来院ください。

今後の避妊相談について

緊急避妊はあくまでも『緊急時』に用いるものです。
パートナーがいて、今すぐの妊娠を希望しない場合には、低用量ピルの服用、もしくはお産を経験されている方で、今後の妊娠希望がない場合や、長期間の避妊を希望されている場合にはIUS(ミレーナ)をおすすめします。

一般的に“危険日”と言われる頃に、アフターピルを服用した場合10%くらいは妊娠の可能性があるのに対し、低用量ピルを100人の女性が1年間服用した場合の妊娠率は、日本国内で行われた臨床試験成績では0.27%です(1番の妊娠の原因は飲み忘れです)。
いかに低用量ピルの妊娠率が低いかが解りますね!

緊急避妊でいらっしゃる方は、今すぐの妊娠を希望していない方ですから、この機会にアフターピルを服用する以上に避妊効果の高い避妊方法を考えてみませんか?他院で緊急避妊をされた方も是非ご相談にいらしてください。

よくあるご質問

72時間を超えてしまった場合はどうしたらいい?
添付文書には72時間以内と書かれていますが、120時間以内であれば、それなりの避妊効果を期待できます。諦めずに、やれることはやっておきましょう。祈るよりはずっといいです。ただ、基本は72時間以内(なるべく早めに)です。
かといって、夜間に救急外来を受診するのはNGです。翌朝、通常の診療時間内に受診しましょう(休診日なし、土・日・祝日も診療しております)
未成年でもアフターピルを処方してもらえますか?
処方しております。保護者の同席、同意書は不要です。
アフターピル内服後、吐いてしまった場合はどうすればいいですか?
服用後2・3時間以内に吐いてしまった場合は、薬が吸収されておらず避妊が失敗している可能性がありますので、再度受診をお願いいたします。
アフターピルの処方に保険証は必要ですか?
保険適用外ですが、診察・処方のための身分証明として保険証のご提示が必要です。
妊娠した場合、薬の影響はありますか?
「アフターピル」を服用したにも関わらず妊娠してしまった場合でも、赤ちゃんへの影響はありません。
いつから性行為をして良いですか?
アフターピルによって、排卵が遅延する可能性もあるので、その後は消退出血があるまでは性行為をしないことをおすすめします。その後も性行為の機会がある方は、生理の何日目にアフターピルを服用するかにもよりますが、アフターピルを服用した翌日からOC(低用量ピル)を服用し、その後はOCを継続して服用することをおすすめします。
(※OCを服用出来ない方、慎重に投与しなければならない方もいるので、受診時に要相談)